お土産としていただいたBACAのヴィンテージ皿。希少なデザインと感触のよさ。【名品図鑑 vol.2】
こんにちは。
インテリアアドバイザーの安達剛士です。
私が愛用しているアイテムの中で、これぞ名品といえるものを「アダチツヨシの名品図鑑」と題してご紹介しています。
今回は第2弾。
こちらのプレート皿です。
『BACA(バッカ)ヴィンテージプレート』
デザイナー:Ellen Malmer / エレン・マルマー
ブランド:ROYAL COPENHAGEN / ロイヤルコペンハーゲン (デンマーク)
デザイン年:1960年代~
このプレート皿は、私がインテリアショップで働いていた頃、初めてヴィンテージ家具の買い付けでデンマークへ行った際に、現地のディーラーさんからお土産としていただいたもの。
この1枚は単にヴィンテージ品という価値以上に、私にとって当時の記憶を呼び起こしてくれる特別なお皿です。
"BACA(バッカ)"は、デンマーク王室御用達にも選ばれている北欧の名窯「ロイヤルコペンハーゲン」の中でも、1960年代に製作が始まったとされるシリーズです。
ロイヤルコペンハーゲンの楽しみ方のひとつは、裏のバックスタンプで見分ける製作年の違い。
年代によって少しずつ違う仕掛けがされていますが、これは「R」と「O」の上にラインが引いてあることから、だいたい30~35年程前のものと判断されます。
ハンドペイントで施される絵付けも1点1点の個性を生み、それぞれに独特の味わいがあります。
ただ正直言って、いただいた当時は、「ちょっと古臭いデザインだな・・・」とかなり失礼な感想を持っていました。
そんな一方で、マットな質感に触った感触はどこか心地よかった。そこからだんだんと愛着が深まっていきました。
小物置きのトレイとして使っているうちに、何となく「こういう洋菓子を置いたら映えそうだな」とか、「こんな料理に合いそう」とか、ちょっとウキウキするようなインスピレーションが浮かんできました。
今では希少になったデザインでもあり、そんなものを譲っていただけたなんて・・・
今思うと、大変な大盤振る舞い。
これもひとつの出会いだと受け取って、これからも愛でていこうと思います。
どんなところに出会いがあるか分からないものです。
このような愛着ある名品を、またご紹介できればと思います。
次回もお楽しみに。