部屋のココを変えれば一瞬で冬仕様に!手軽でお財布にも優しい「マルチカバー」の活用法
こんにちは。
インテリアコーディネーターの安達剛士です。
気温が下がり、肌寒い日も増えてきました。洋服も衣替えの時期、身の回りも少しずつ秋~冬への準備に動き始めているのではないでしょうか。
今日は、お部屋の模様替えと季節感ある空間を一瞬にしてつくることができる方法をご紹介します。
夏から秋への衣替えは、生地が薄手から厚手に変わり、色味もホワイトや明るい色からブラウンなど濃い色味に変わりますね。機能的な部分だけでなく、視覚的な印象も変わります。お部屋の季節感を感じる模様替えも基本的には同じです。
季節感を変えるポイントは2つ、「色味」と「素材感」です。
部屋の印象を大きく変えられる「ソファ周り」の季節感をチェンジ
お部屋の印象を大きく変えることのできる場所として、ソファ周りがあります。
ただ、ソファの生地を普段から季節ごとに変えられている方は少ないかと思います。逆に、購入した時からずっと同じで、擦り切れるなど余程のことがないと変える機会はないのではないでしょうか?
そんな場所で模様替えをするのにおすすめなのが、「マルチクロス」です。
私が実際に取り入れている例をご紹介します。
こちらの真っ白なレザーのソファ。
アーム(肘掛け)の濃茶とレザー部分の白のコントラストがはっきりしていて、シックでモダンな印象を受けます。シンプルで上品な空間をつくる色味。
ここに薄手の柄のある生地(素材:コットン)を掛けてみると・・・
織りがざっくりとしていて、さらりとした清涼感ある素材。
春過ぎ~夏におすすめの生地です。
カジュアルで主張ある空間を演出し、ソファで過ごすことで気持ちを前向きにしてくれるような色味です。
色が人に与える影響は大きく、心理的にも作用します。
そして、私が秋~冬に向けて模様替えしたのがこちらの生地です。
実はこちら、もともとはブランケットとして購入したのですが、厚さと色味、サイズがマルチクロスとしてぴったりだったため、ソファカバーとして使っています。
レザーソファだと、秋、冬にひんやりとしてしまうのがネックですが、これで温かく、心地よく過ごすことができます。
季節感をファブリック(生地、織物)から感じるには、もちろん「色味」が大きな影響を与えますが、「素材感」も同じく大きなポイントです。
冬場は、ウールやフェルトのような柔らかく温かみを感じるもの、また、毛足があったり、キルティングのようなモコモコとした心地よい肌ざわりのものもおすすめです。
ソファまるごとやクッションの交換となると、とても労力のいる一大事になりますが、マルチクロスで模様替えを図ると、とっても手軽に楽しむことができ、お財布にも優しいですね。
そして、何よりちょっと攻めた挑戦ができる。これは、お部屋づくりにとって一番の楽しみ方です。
マルチカバーのメリットは他にも
実用的なメリットとして、ソファカバーは汚れ防止としても効果を発揮します。
ソファは特に夏場など人の皮脂を吸ってしまうことの多い家具です。
その分、汚れの沈着や匂い残りが発生するリスクがあります。
もちろん一般的なカバータイプのソファであれば、カバーを外して、洗濯やドライクリーニングなど対処することはできるのですが、いざやろうとするとなかなか面倒で、結局手つかずのまま・・・となりがちです。(私も経験があります。)
そんなリスクをマルチクロスが吸収し、解決してくれます。
また、大きなマルチカバーが1枚あると、来客時に見せたくないものをがばっと覆って目隠しとしても使えるので、多用途で便利です。
ちなみに、ソファをお持ちでない場合、ベッドスローやベッドスプレッドとして、ベッド周りの模様替えにも応用することができます。
まずは身の回りにある大きな布を試しにソファに掛けてみましょう!
そうすると、お持ちのソファの印象が変わることに気づくと思います。
マルチカバー1枚でも、自分のつくりたいお部屋に大きく近づけることができるのです。