和室の雰囲気が激変するDIY事例!新しさと古さを上手くミックスさせるには?
こんにちは。
インテリアコーディネーターの安達剛士です。
今回は、私が実践している"古さを愉しむ"方法をご紹介します。
心地よい空間づくりに必要な"ギャップ"
誰しも"ギャップ"に惹かれることってあると思います。
そんなギャップを空間の中でつくるには、いろいろな方法があります。
例えば「色のコントラスト」もそうですし、「サイズの組み合わせ」のギャップなどもをよく目を引きます。
そんな中で、私がおすすめするのが「古いものと新しいものをミックス」して生まれるギャップです。
古いものには傷があったり、色褪せがあったり、一見マイナスに取られる要素が浮かびますが、
逆に「味がある」とか、「歴史を感じる」とか、そのものだからこそ感じられる楽しみもあります。
ただ、「古いもの」で全てを構成すると、空間としてみるとちょっと息苦しくなっちゃう。
また、機能面や使い心地を考えても、当然新しいものの方が上回ることが多いのも事実です。
だからこそ、"ミックス"させるのです。古民家を使ったリノベーションなどもわかりやすいですね。
"古さを愉しむ"暮らしの実践
私も仕事の打ち合わせを行うオフィスとして、築50年の古い建物を使用しています。
もともとは"いかにも"な古い平屋の建物でした。
典型的な和室で、ちょっとした床の間的なスペースもあります。
面積の大きい部分をどう見せるかは重要なポイントです。
オフィスとして使うにあたって、まずはじめに、フローリングを敷いてブラインドをつけてみました。
それだけでも印象は大きく変わりました。
ちなみに、大きな工事はせず、フローリングも市販のウッドカーペットです。
そこにインテリアを入れてみると、たちまち見違えるような空間になりました。
インテリアも新品のもの、ヴィンテージ、リサイクルショップで見つけたものなど多彩な組み合わせです。
簡単なDIY事例をご紹介
"古さを愉しむ"方法として、DIYの事例を紹介します。
典型的な和室といえば、少々圧迫感を感じる襖がつきもの。
部屋の雰囲気を決定づけてしまくらいインパクトがあります。
この襖こそ、私が目をつけたところでした。
圧迫感のある襖を外すと、一気に開放的な空間になります。
開放的なのは良いのだけれど、そのままだと冷暖房の効率はとっても悪い。
そこで、できるだけ費用を掛けずに開放感と冷暖房効率のどちらも手に入れる方法を考えました。
襖の板部分を抜いて、透明感ある素材に入れ替えるDIYです。
木枠は襖に使われていた木枠を再利用することで、わざわざ木材を調達したり、サイズをカットしたりする手間を省きました。
なるべく木枠にダメージのないように分解を試みましたが、思った以上に丈夫な作り、、、
それにめげずにせっせと解体を進めます。
ようやく木枠と板を分解するところまで辿り着きました。
木枠に刻まれた小傷にこれまでの50年の歴史を感じます。
今回、板の代わりに用いたのがポリカーボネート素材の「ハモニカーボ」です。
〈この素材を選んだポイント〉
- 明かりは通すけど程よく目隠しはできる。
- 中空構造になっているので、空気が中に留まることで、断熱、保温効果が期待できる。
- 軽くて丈夫。
※「ハモニカーボ」は、強度がガラスの200倍もあるとされ、耐久性、難燃性にも優れている素 材 です。
実際に取り付けてみると、とっても良い感じに。
機能性もコストも満足な引き戸が完成しました。
そして木枠自体は古いものなので、当然空間にも馴染みやすいです。
簡単なアレンジひとつで、暮らしの愉しみも大きく変わってきます!
身の回りを改めて見返すと、いろんな暮らしを愉しむヒントがまだまだ隠れているかもしれませんね。
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foglia(フォーリア)は山陰・米子を拠点にインテリア・家具の魅力を発信しています。