北欧の「窓」を集めた、マニアックな1冊。別世界へ誘われているような心地よい窓の世界へ
こんにちは。
インテリアコーディネーターの安達剛士です。
徐々に冬の足音が近づいてきている今日この頃。
「読書の秋」ってほど、ほとんど秋を感じられなかったけど、
やっぱり温かい飲み物を傍らに、ゆったり過ごす読書の時間は格別です。
そんな季節にお届けする今回は、久しぶりに私のおすすめする1冊をご紹介したいと思います。
みなさんは、お散歩中にふと通りがかりのお家の窓に目を奪われることは無いでしょうか?
のぺっとした壁に対してアクセントなる窓は、その建物の顔になります。
ついつい職業柄、お部屋の中の様子が気になってしまう私ですが、日本のお宅では目隠しとしてカーテンが多用されるため、その様子を伺うことは難しい。
一方で、北欧を旅すると、カーテンの掛かっていない窓を多く目にすることができます。
遮光のためにカーテンを掛けることはあるものの、分厚いカーテンを掛けることは珍しく、お部屋の中が丸見えなんてことは多々あります。
そんなお部屋はおしゃれに見える空間ばかり。
開放的な暮らしは、そこに住む人たちの丁寧な暮らしの営みと自然な明かりを求める欲求の高さの表れでもあります。
窓に映る景色もまた、空間を彩る重要な構成物なのです。
北欧の建築には、家や施設問わず、素敵な窓がたくさん。
そんな「窓」に思いっきりフォーカスしたのがこちらの本。
『WindowScape[北欧編]名建築にみる窓のふるまい』(2022年)
編集:東京工業大学 塚本由晴研究室
発行:フィルムアート社
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読んでいるうちに、どこか別世界へ誘われているかのような、そんな心地よさを覚えます。
アルヴァ・アアルトやアルネ・ヤコブセンなど有名な建築家の名前が多数出てきますが、そんな名前を知らなくたって楽しむことができます。
そこに置いてあるだけでも絵になるので、そのままインテリアにもなる1冊。
私も以前にデンマークを訪れた際、たまたま行き当たった建物の窓があまりにも魅力的で、何となく撮った写真が数知れず。