10年経っても使い続ける、愛着の湧く椅子
はじめまして。
フリーランスのインテリアアドバイザー、アダチツヨシと申します。
つい先月、東京・代官山で店長を務めた北欧インテリアショップを独立して地元である鳥取県米子市に帰ってきました。
とにかくインテリアが好き!10年以上に渡ってお客様の暮らしがインテリアを通して変化していく様子を間近で見てきましたが、もっといろいろな方に楽しさを知ってもらいたいと思っています。
突然ですが、みなさんにとって家や自分の部屋ってどんな存在でしょう?
コロナ禍にあって、プライベートでもお仕事でも家の中で過ごす時間が増えた方は多くいらっしゃると思います。
- 疲れを取る癒しの場?
・好きな趣味に打ち込める場?
・寝るために帰っているだけ?
ただ、過ごす時間が長くても短くても、「そこに居る時間が一番心地よい。」
そんな空間に憧れるのは皆同じだと思います。
「カッコイイ(カワイイ)」、「生活がしやすい」、「落ち着く」など、空間に対する満足の尺度は人それぞれですが、もし、どういう部屋(空間)にすれば満足度が上がるか?と聞かれれば、私は「好きなものに囲まれる部屋」と答えます。
言葉だけ聞くと、高価なインテリアを揃えたり、自分の趣味やコレクションの詰まった部屋、のような少しハードルの高い部屋をイメージされるかもしれません。
ただここでお伝えしたいのはそういったポイントではなく、自分の持ちものにどんな思いが込められているかに気づく、ということ。
"好きなもの=愛着の湧くもの"と置き換えられます。
何となく買ったものって使っているうちにぞんざいな扱いになったり、その存在すら忘れてしまうってことありますよね。
一方で、「ここが気に入って買ったんだよね〜」と、人に語りたくなるようなものって、何だか家族の一員のように愛しくなるものです。
それは人からプレゼントされたものだったり、誰かと一緒に悩んで購入したものだったり・・・
家族のお下がりでもいいんです!
ちなみに私のお気に入りはこちらのチェア。
デンマークのビンテージ家具「J39」。
もともと数十年使い込まれたビンテージ品を購入したので、使い始めからかなり味はあったのですが、私が使い始めてからも10年が経過し、表情、座り心地もさらに味わい深いものになりました。
(子どもにも譲って使い続けていくでしょう。)
1947年、ボーエ・モーエンセンというデザイナーによって生み出されたこのチェアは、当時、裕福ではなかったデンマーク国民のためにつくられた椅子であり、"Peoples Chair"とも呼ばれています。
当時のデンマークの世相についてはまたお話できればと思いますが、究極にシンプル、そしてコンパクトなので、空間での程よい存在感と使い心地がとっても気に入っています。
私は毎日使うダイニングチェアとして付き合っています。
好きなものって視界に入るだけでも幸せな気持ちにしてくれます。
皆さんにとっての身の回りで一番のお気に入りインテリアは何でしょう?
そんなところに一歩目の暮らしを楽しむヒントがあったりします。
身の回りのちょっとした変化が、暮らしを大きく変えるヒントだったりします。
そんなさまざまなヒントを発信していければと思いますので、少しでも参考に読んでいただけると嬉しいです。
これからインテリアを中心に暮らしを快適に、心地よくするアイデアもご紹介していきます♪